タイトル |
クリスタル殺人事件[1980/上映時間:1時間45分] | |||
監督 |
ガイ・ハミルトン | ミス・マープル | アンジェラ・ランズベリー | |
製作 | ジョン・ブラボーン | エラ | ジェラルディン・チャップリン | |
リチャード・グッドウィン | マーティ | トニー・カーティス | ||
製作国 | 米 | マリーナ | エリザベス・テイラー |
「クリスタル殺人事件」はエルキュール・ポワロに代わってミス・ジェーン・マープルが推理をめぐらす。
演じる
は、ブロードウェイで記録破りのヒットとなった異色ミュージカル「スウィーニー・トッド」の主演でトニー賞主演女優賞を
受賞したアンジェラ・ランズベリー。
事件の背後で複雑に絡みあった人間関係を見つめながら、冷徹なまでに正確な時を刻み続けるビッグベン。ロンドン特有の 深い霧に呑み込まれながら、その鐘の音はミステリアスにクイーンズ・ナイトを凍らせてゆく…。
出演は、チャップリンの愛娘であるジェラルディン・チャップリン、美人女優キム・ノバク。久しぶりの映画出演となった エリザベス・テーラー。そしてリズとは「ジャイアンツ」でも共演したロック・ハドソン。他に、エドワード・フォックス 、トニー・カーチスといった大スターが顔を揃えた。
監督は「007」シリーズの巨匠ガイ・ハミルトン。脚色にはジョナサン・ホールズとバリー・サンドラーの新進気鋭 二人が共同であたった。撮影は「ザ・ディープ」のクリス・チャリス、美術は「ピラミッド」のマイケル・ストリンジャー 、衣裳デザインは「ドクトル・ジバゴ」などのフィリス・ドルトンが担当している。
教会の講堂で上映されていた探偵映画が謎解きを目前にして映写機の故障で中断したとき、ひとりの老婦人が立上
がった。「最後まで見る必要はありませんよ。犯人はわかりましたもの」−。
犯人をズバリと指摘したその老婦人、ミス・ジェーン・マープルが住むセント・メアリー・ミードの町は、いま、本物
のスターと撮影隊を迎えて普段の静けさが嘘のように賑わっていた。
長らくスクリーンを遠ざかっていたハリウッドの大スター、マリーナ・クレッグがこの町のゴシントン荘に長期 滞在して、夫ジェースン・ラッドの監督で「スコットランドの女王メアリー」を撮るのである。 町あげての歓迎が用意され、ゴシントン荘ではマリーナをホステスにパーティが開かれようとしていた。が、久々の カムバックに神経をとがらせるマリーナを気遣うジェースンと、彼女の秘書エラにとって、大歓迎は有難い話ではない。
パーティ会場に姿を現したマリーナは美しい笑顔の下に疲れを押し隠して陽気に振る舞い、彼女の周囲には多くの
人々が群がっていた。
そんなところへ製作者マーティ・N・フェンと共に押しかけてきたローラは「スコットランドの女王メアリー」で
マリーナと共演している女性だ。
彼女の顔を見るなり一瞬息を呑んだかに見えたマリーナ。だが、たちまち笑顔を甦らせたのは、長年のスター生活 の賜物でもあるのだろう。婦人会のヘザー・バブコックが死んだのは、そのすぐ直後のことだった。ヘザーの死はたちまち 町中に広まり、パーティの手伝いに行っていたチェリーの口を通してマープルの耳にも入ってきた。
…マリーナの毒殺未遂と脅迫から第二の殺人が発生して謎はいよいよ深まるばかりだが、ミス・マープルの明晰な
頭脳はいきいきと回転を始めていた。
そして、ゴシントン荘に乗り込んだ彼女の手によって、もつれていた謎の糸はほどかれようとしていた…。
アンジェラ・ランズベリー
ミス・ジェーン・マープル
「ガス燈」(43)で映画デニュー。
「ナイル殺人事件」(79)
舞台女優としても、その演技力は精彩を放ち、
「メイム」(66)のタイトル・ロールを演じたほど。
ジェラルディン・チャップリン
エラ・ジーリンスキー
「ある晴れた朝突然に」(64)でデビュー。
…ジャック・ドレー監督
「ドクトル・ジバゴ」(65)
チャールズ・チャップリンと4度目の夫人ウーナとの間に生まれる。
エリザベス・テイラー
マリーナ・クレッグ
「陽の当たる場所」(51)
「ラプソディー」(54) 「ジャイアンツ」(56)
「バターフィールド8」(60)でアカデミー主演女優賞
「クレオパトラ」(63)
「バージニア・ウルフなんかこわくない」(66)で2度目のオスカー。
エドワード・フォックス
クラドック主任警部
「恋」(70)
「ジャッカルの日」(72)
他に
ロック・ハドソン/キム・ノバク/モーリン・ベネット/ウエンディ・モーガン/トニー・カーティス
原作:アガサ・クリスティー
「スタイルズ荘の怪事件」(20)
「アクロイド殺し」(27)
「オリエント急行殺人事件」(34)
「そして誰もいなくなった」(39)
ガイ・ハミルトン監督
「007 ゴールドフィンガー」(64)
「ダイヤモンドは永遠に」(71)
「死ぬのは奴らだ」(73)
「黄金銃を持つ男」(74)
ロンドン郊外の平和なセント・メアリー・ミードで次々に起こった謎の連続殺人事件。そして当局の捜査はたちまち 袋小路に迷い込んでしまう…。
豪華なオール・スター・キャストによるミステリーのクイーン、アガサ・クリスティ の「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くシリーズ第3弾。